ピルを服用する女性
ピルは避妊はもちろん、生理周期を調整するために使用されることが多いですが、初めてピルを服用する時は不正出血について知らないと驚いてしまいますよね。ピルや避妊についてまとめていきます。

ピルを使用中に不正出血を起こしてしまい、心配になったという女性は意外と多いのではないでしょうか。
生理中でもないのに出血したというと、その原因はよく分からず、またピルを飲んだことで「子宮に何らかの悪影響を与えてしまったのでは」と、不安になってしまいます。
不正出血で悩む女性しかし、ピルの使用中に不正出血が出たとしても、それほど心配する必要はありません。
なぜなら、使用後に出血することはよくあるケースだからです。

では、ピルの使用後に生理以外の不正出血が起こる原因は、いったい何にあるのでしょうか。
また、不正出血を起こしても、ピルの効果が薄れることはないのでしょうか。
これらの疑問点について、一般的に起こる生理での出血のパターンなどと比べながら理解していきましょう。

生理の期間中出血するパターンとは?

生理用品生理で起こる出血は、何が原因なのでしょうか。
そのメカニズムを知っておくことはとても大切です。
生理が始まると、女性の体内では妊娠できる体制を整え始めます。
女性ホルモンのエストロゲンの働きによって、子宮体膜が厚くなり受精卵を迎え準備が行われます。
受精卵が卵管を通り子宮内膜に着床すると、妊娠したことになります。
しかし、着床しなかった場合には、その子宮内膜は新しく作りかえられるため、古いものは剥がれ落ちて体外へと排出されます。
これが生理であり、その際の出血は子宮内膜が剥がれ落ちたものなのです。

生理の際に出血が起こることは、今回は妊娠をしていないという証拠になる他、正常に妊娠の準備が行われたという証拠にもなるわけです。
逆に言うと、生理の時に出血が少なかったり遅れている時は、妊娠の準備が上手く行われなかったということになるわけです。

生理期間中に出血するケースとしては、2種類あります。
それは、生理のメカニズムで起こる出血(経血)と、ピルを服用したことで起こる不正出血です。
どちらも子宮内膜が剥がれることで起こる出血ですが、2つには大きな違いがあります。
経血は排卵が関係して起こる出血ですが、消退出血は排卵の有無に関係なく起こる出血です。
経血が来れば生理が起こったと判断できますが、ピル服用後の出血の場合は、知識がないと不正出血が起こったと判断してしまうことが多いです。

その他にも出血が起こるケースがあります。
例えば、排卵出血や着床出血などが考えられます。
排卵出血とは排卵日の前後に起こる出血です。
排卵出血には個人差があり、女性の5%程度が経験したことがあります。
排卵出血が起こるのは、主に2つの原因が関係しています。

卵子によって卵巣が裂け目ができる
排卵は、成熟した卵子が卵巣から放出されることをいいます。
卵子が放出されるには、卵胞が成熟して卵巣表面を突き破る必要があり、その際に卵巣には裂け目ができます。
この裂け目によって出血することがあります。
ホルモンバランスの崩れ
排卵日を境にして、多く分泌される女性ホルモンの種類が変わります。
排卵前は卵胞期にあたり、妊娠しやすい状態にするため、卵胞ホルモンのエストロゲンが多く分泌されます。
そして、排卵を迎えると黄体期に入ります。
黄体期では、妊娠した場合を想定して出産するまで妊娠状態を維持できるよう、黄体ホルモンのプロゲステロンが多く分泌されます。
この2つのホルモンの分泌量が変わる排卵時期になると、生理とは別に何らかの原因で子宮内膜が剥がれてしまうことがあり、出血となって現れます。

排卵出血の量は、生理の時の経血量と比べても軽減されることが多く、また現れる期間も1日程度とされていますが個人差があり、長いと3日程度続きます。
排卵痛のような下腹部の痛みを伴うことがあり、色は赤黒色・茶褐色・赤色・薄い赤色など、色にも個人差が出ます。

着床出血とは、受精卵が子宮内膜に到達して着床する際に、内膜の表面を傷付けてしまうことで起こる出血です。
着床出血が起こる確率としては、50人に1人程度とされています。
着床出血が起こると、受精卵が子宮内膜まで到達したということが分かりますが、出血がないからといって受精卵が着床していないということではありません。

着床出血が起こる時期は、生理が訪れる1週間~数日前とされています。
妊娠している場合には、妊娠初期の始まりにあたる時期であり、受精卵が生育するために活発に細胞分裂をしている時期となります。
着床出血の期間としては、1日~3日程度が一般的ですが、人によっては1週間程度続くケースもあり個人差が出ます。
着床出血は、卵子と精子が受精して受精卵ができないと起こりませんが、妊娠を望んで性交渉をした場合、この段階では妊娠したかどうかを判断する自覚症状が現れないため、出血の原因が着床出血によるものなのか、それとも妊娠が起こらず生理が来て出血したのか、見分けるのがとても困難です。

ピルが原因で不正出血することがある

生理の期間中、またはその前後では、排卵出血や着床出血などが起こる場合がありますが、ピルを服用している時にも出血を起こすことがあります。
この出血を消退出血といいます。

ピルを服用するタイミングは、生理が訪れたと同時に開始するのですが、生理不順などが続き子宮内膜がきれいに剥がれ落ちずに残ってしまうと、ピルによるホルモンバランスの変化によって子宮内に取り残された内膜がゆっくりと体外へ排出されるようになります。
これが不正出血の原因であり、しばらくの間出血が続くことになります。

また、ピルを服用することで視床下部から分泌される性腺刺激ホルモンが減少するため、受精卵を着床させる子宮内膜の厚みを維持する、プロゲステロンの分泌量が急激に減少することがあります。
これが原因で、服用後数ヶ月経過してから不正出血を起こすこともあります。
しかし、服用後に急に出血を起こすと、誰でも心配になってしまいますが、どちらの場合もピルを服用することで起こる反応であるため、安心して良いです。
ピルを服用していることで起こる消退出血の場合、子宮内膜が体外へ排出されている証拠であるため、たとえ服用する以前に性交渉をしていたとしても、妊娠している可能性はありません。
なぜなら、子宮内膜と一緒に精子と卵子も排出されるからです。

通常の生理での出血でも、子宮内膜が剥がれ落ちて体外へ排出されるのですが、経血とピル服用後の出血には大きな違いがあります。
その違いとは、通常の生理では排卵が起こった後、妊娠しなかったことで子宮内膜が剥がれて経血となり排出されますが、ピルを服用すると、排卵に関係なく子宮内膜が剥がれて出血します。

ピルを使った治療方法としては、服用する期間と服用しない期間を交互にとりながら進められます。
服用しない期間を休薬期間といいますが、ピルによる消退出血はこの休薬期間中に起こります。

ピルは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンと同じ働きを持つ成分から作られています。
これを服用すると、脳の視床下部では女性ホルモンが十分に足りていると判断し、性腺刺激ホルモンの分泌を抑えます。
すると、女性ホルモンの分泌が徐々に減少していきます。
そして、休薬期間になることにより、女性ホルモンの分泌が完全に止まります。
その結果、子宮内膜の厚みを維持することができなくなり、剥がれ落ちて体外へと排出されるのです。

これが消退出血のメカニズムであり、出血が起こるのは休薬期間に入ってからおよそ2日目~4日目が経過した頃となり、継続期間も生理よりは軽減されます。
これにも個人差があるため4日以降に出血が起こることもあります。

アフターピルは性行為後に服用

ピルの種類には、性交渉後に避妊に失敗した場合に服用するアフターピルというものもあります。
アフターピルを服用した後にも、子宮内では同様のことが起こっているため不正出血が起こります。
出血が起こるタイミングとしては、服用後早くて2日目~4日目が経過した頃で、遅いと2週間~3週間後になることもあります。
しかし、一般的には3週間以内に出血が起こると考えて良いです。

アフターピルの目的は妊娠するのを防ぐことであるため、この不正出血が避妊に成功したことを示す目安となります。
出血の量も、ピル服用時とほぼ同量であり、出血が現れる期間も生理より軽減されます。

ピルの服用によって起こる不正出血は、消退出血というものです。
服用を止めている休薬期間に起こるため、知識がないと慌ててしまいますが、メカニズムは生理や排卵出血などと同じで、子宮内膜が剥がれ落ちることで出血します。
しかし、消退出血はピルを服用した時にしか起こらない症状であるという点に、生理との違いがあり、また出血量や出血が続く期間にも違いがあります。
この基礎知識を知っていれば、ピルの使用中に不正出血が起こっても慌てることはありません。
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不正出血してもピルの効果は持続する

ピルによる不正出血に関しては心配する必要が無いことは分かりましたが、効果に関しては出血が起こっても持続されるのでしょうか。

出血が起こる時期は、ピルを服用した直後ではなく、服用しない休薬期間になります。
この時期になれば、ピルに含まれる女性ホルモンの成分も、しっかりと体内に吸収されています。
従って、出血を起こしたからといってピルの効果が軽減されたり、期間を持続できないわけではありません。

ただし、ピルの服用後に下痢や嘔吐などを起こしてしまった場合には、女性ホルモンの成分が体内に十分吸収されないことも考えられます。
このようなケースでは、ピルの効果が軽減されたり、効果が持続できない可能性があります。
また、ピルを服用中に下痢止めや便秘薬などを使用した場合、下痢止めなどに含まれる成分が、ピルの働きを抑制させてしまう可能性があり、このような場合には効果が軽減されたり、持続できないことがあります。

吐き気をもよおした女性この中で特に気になる点が、ピルの服用後に下痢や嘔吐をしてしまった場合、服用してからどのくらい経過して下痢や嘔吐をしたかということです。
なぜなら、ピルの成分が吸収されるタイミングによって、その効果の持続性や効力が変わってくるからです。
実際、ピルを服用している人の中には嘔吐してしまう人もおり、そのような人はみな、成分が吸収されるまでの時間を気にしています。

服用後に成分が体内に吸収される時間としては、服用後およそ1時間30分~2時間後に血中のホルモン濃度がピークに達します。
体内に吸収されるまでには、服用後およそ3時間~4時間経過した頃となります。
吸収時間にも個人差があるため、ピルを服用してから3時間以上経過した頃と考えるのが良いでしょう。

もし、ピルを服用した後に消化機能が上手く働かず嘔吐してしまった場合、服用後から3時間以上経過した後に嘔吐した場合には、成分は体内に吸収されている確率が高いので、その効果が軽減されたり持続期間が短くなる可能性は低いと考えられます。
しかし、服用直後や3時間以内に嘔吐してしまった場合、効果が期待できない可能性があります。

不正出血が起こりやすいタイミング

不正出血が起こりやすいのは、ピルの服用を開始した1回目(1シート目)が最も多いとされ、約25%~30%の割合で起こります。
生理初日から服用を開始するため出血が長引くケースが多いですが、1回目の休薬期間に出血が起これば、2回目では出血が起こらなくなることが多いです。

それなぜかというと、服用を始めた当初はまだ卵巣が正常に活動をする場合があり、視床下部から子宮内膜を厚くするエストロゲンを分泌するよう指示が出るからです。
そのため、視床下部の指示で分泌された内因性のエストロゲンと、ピルに含まれるエストロゲン成分がプラスされ、子宮内膜が厚くなります。
そしてその内膜が剥がれるため、1回目で不正出血が起こるのです。
1回目で子宮に残された内膜が排出されれば、2回目には出血はなくなります。

従って、一度不正出血が起こったからといって、この先ピルを服用するたびに出血するのかと不安視する心配はありません。
ただ、2回目の使用で出血はなかったのに、3回目以降の使用で出血が起こり、それが続くような場合には、医師に相談した方が良いでしょう。
医師に相談することで、ピルの種類を変更するなどの対処をしてくれます。

ピルを服用した場合には、けっして自己判断で使用を中止するのはやめましょう。
不正出血を起こした際、ピルに関する知識がないと、出血したことで怖くなり自己判断で止めてしまう人がいます。
出血はピルを服用していない期間に起こるため、自己判断で止めても出血する可能性があります。
また、強制的に排卵を抑えるため、医師の指示に従わないとホルモンバランスが大きく崩れて体調を崩す可能性も高くなります。
従って、ピルを使用する際には、基礎知識を持ったうえで医師の指示に従って使用するようにしましょう。

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